1．開会挨拶

(平野会⾧)
• 本日は、天候（雨）を心配していましたが、晴れとなり気温もこれから上がるようです。しかし、前日までの雨により河川の水位が高いことから、本日予定していた河床耕耘作業は残念ながら延期となりました。
• 今年度の取り組む会も、皆さんのお力を借りて、また皆様から良い提案を頂きながら、昨年度のように良い成果が出るように進めさせて頂きたいと思います。どうぞ、よろしくお願い致します。

2．今年度の河床耕耘作業の確認

(事務局、喜多村副会長)
• 本日は、秋葉ダムの放流と秋葉第2発電所の運転により河川の水位が高いため、河床耕耘作業は延期とさせていただきました。（作業予定は5/25(木)10:00~、5/26(金)予備日）
• 河床耕耘作業は、ブルドーザのリッパを降ろした状態で上下流方向に走行し、次に河床にメリハリを付けるためブレードを降ろして河床耕耘を行うとともに、ジグザグに走行しながら流れを変化させる予定である。




(高橋アドバイザー)
• 昨年5月の河床耕耘作業の後、6月の調査ではアユが例年の1.5倍程度となり、河床耕耘作業の効果が確認された。7月にはアカグサレが繁茂して、河床耕耘を実施していない対岸と変わらない状態となり、有意性が無くなった。8月には、むしろ河床耕耘を実施していない方が良いところもあった。
• 今後、河床耕耘作業を実施する場合には、巨石を入れて河床材の均一性を無くし、また、河床縦断的にも高いところを作るなどして、河床にメリハリを付けた方が良い。

(有川アドバイザー)
• 河床を耕耘する左岸側流路は、河川の主流になっている右岸側流路よりも出水時の攪乱が小さい可能性がある。それがアユの定着に影響しているのであれば、左岸側流路の水量を昨年よりも増やす方が良い。また、流路の縦断勾配に変化を付けて速い流れや深みをつくったり、流れを蛇行させたりして、川底の水当たりに変化を持たせると良い。

(質問１)
• アユの食餌となる珪藻・藍藻類は、繁茂し続けるのか？
→アユが成長すると藻類を食べるので、繁茂が抑えられる。しかし藻類が繁茂するということは、アユが定着しておらず、藻類を餌としていないと考えられる。今後、河川の流れに変化を持たせて、アユの定着を促す。また、河床耕耘範囲は、広さにこだわらず、河川の流れに変化をもたらすなど、質の高い河床を維持すべきである。

3．第１回取り組む会の講評

(平野会⾧)
• 河床耕耘では河床にメリハリを付けることで、昨年に比べて6月～7月の状態が改善されると思います。また、今後の河床耕耘作業については、河川水位が下がった状態での河床状況により判断したいと思います。
• 今年からアユルアーが導入されるので、釣りを楽しむ多くの人が集まることに期待しています。引き続き、皆さんからのご意見、ご提案を頂きながら、取り組む会を進めさせて頂きたいと思います。どうぞ、よろしくお願い致します。

4．その他

(国土交通省)
• 国土交通省浜松河川国道事務所では、4月から組織改編があり、これまでの調査課から流域治水課となった。流域治水課では、気象変動に伴い降雨量の増加に備えた治水計画の立案、流域のあらゆる関係者と協働で取り組む流域治水の推進の大きな２つの柱で進めていく予定である。

5．次回開催の日程調整（アユの産卵床造成作業箇所の確認（8月）、事務連絡）

• 次回の取り組む会は、高橋アドバイザーが実施する潜水調査に合わせて8月7日（月）もしくは8月8日（火）とする。

【配布資料】

• 資料 1 天竜川天然アユ資源の再生に取り組む会　名簿
• 資料 2 2022年度、2023年度「天竜川天然アユ資源の再生に取り組む会」年間スケジュール
• 資料 3 天竜川天然アユ資源の再生に向けた取り組み　―河床耕耘試験計画―

【出席者】