アユ

冬の風物詩、アユの餌釣り

アユの餌釣り

アユと言えば、おとりアユを使った『友釣り』がポピュラーですが、その地域独特の毛針釣りやエサ釣りも全国各地に見られます。 多くの場合、シラス等をエサにするようですが、天竜川のエサ釣りは独特のスタイルかも知れません。
コマセ(寄せエサ)を使う点は他の地域と変わりませんが、魚に食わせるエサには、鶏皮や豚皮、イカなど白く見える食材を使います。 さらには、これらのエサと同じように見える、入れ歯安定剤を使うという笑い話のような釣り方をする人もいます。
天竜川では、流域や支流によっては12月31日までアユ釣りが行なえます。 落ちアユを狙う友釣りに対して、エサ釣りで釣れるのは成熟する前の若魚が中心になり、岸辺から釣ることができます。 釣り好きの地元の人たちが岸辺から糸を垂れる姿は、天竜川における昔ながらの冬の風景と言ってもいいでしょう。
運が良いと10cm前後の若魚がたくさん釣れることがあります。 その場合は、アユのその後の成長や自然保護を考えて、釣り過ぎないようにして下さい。

アユの釣果情報はこちら

天竜川漁業協同組合 釣果情報

遊漁方法/統数または規模/期間/区域

・友釣り イカリ針は4本1段以内
チラシ、ヤナギ針は3段以内
下針までのハリスは
尾びれの端から7cm以内
疑似オトリ禁止、リール禁止
6月1日〜12月31日 河口から秋葉ダムまでの本流
6月1日〜10月31日 西川、小芋川、横山川、二俣川、百古里川
・餌釣り 釣針は2本以内
(アユエサ釣用の2号以下)
コマセ用具は上ラセンに’限る
(長さ2.5cm以内、径6mm以内)
※下ラセン、コマセカゴ等の使用禁止
12月1日〜12月31日 河口〜新東名高速橋下流端までの本流
6月1日〜12月31日 新東名高速橋下流端〜鹿島橋下流端
船明ダム〜気田川合流点下流部淵「一の釜」
雲名橋下流端〜秋葉ダムまでの本流
天竜河内川、八幡川、一雲済川
8月1日〜12月31日 鹿島橋下流端〜船明ダムまでの本流
11月1日〜12月31日 気田川合流点下流部淵「一の釜」
〜雲名橋下流端までの本流
7月1日〜10月31日 西川・小芋川・横山川・二俣川・百古里川
・流し毛針釣 釣針は7本以内
※擬餌針は毛針に限る
 ビーズ等は使用禁止
6月1日〜12月31日 河口〜鹿島橋下流端まで
船明ダム〜秋葉ダムまでの本流
8月1日〜12月31日 鹿島橋下流端〜船明ダムまでの本流
・石川釣り
(ドブ釣り)
釣針は2本以内
※擬餌針は毛針に限る
 ビーズ等は使用禁止
7月1日〜10月31日 西川・小芋川・横山川・二俣川・百古里川
・ゴロ引き 釣針は8本以内
(釣針1本につきカギの数は2本以内)
※リール禁止
8月1日〜12月31日 旧国道天竜川橋下流端より下流の本流
(日の出〜日の入り)

アユの遡上

アユの遡上とは、海に下ったアユの仔魚が川に戻ってくること。毎年、川と海の水温が等しくなる頃から遡上が始まります。天竜川では毎年、ゴールデンウィーク前後から遡上の様子が見られます。

アユ遡上の様子が目撃されました!!

GWの5月5日、船明ダム魚道にて大量のアユの遡上の様子が目撃されました。今年は4月ごろからの漁協による調査でも、例年にない数のアユの遡上の模様が確認されています。6月の解禁が待ち遠しいニュースです。 「相当な数のアユが見えたので撮影してみました。まだ魚体の小さなアユが、懸命に跳ねたり、泳いだりしている姿を見ると、心が洗われます。」(撮影者:佐藤俊哉)