第20回天竜川天然資源再生連絡会

第20回天竜川天然資源再生連絡会の様子

日 時

平成26年11月19日(水)13:30~15:25
            16:00~16:30……産卵場造成地現地視察

場 所

天竜川漁業協同組合2階会議室

出席者

たかはし河川生物調査事務所:高橋農学博士
名古屋女子大学:村上教授
京都大学   :竹門准教授
天竜川漁協  :平野組合長、鈴木(修)総務委員長、青島業務委員長、
        鈴木(長)業務副委員長、中谷理事、谷高事務局長
国土交通省中部地方整備局浜松河川国道事務所調査第一課
       :吉田課長
電源開発(株)
 茅ヶ崎研究所:喜多村シニアエキスパート、
 中部支店  :野々村副支店長、斎藤支店長代理(浜北区駐在)
 用地G    :戸田グループリーダー、菅原、
(株)JPビジネスサービス社会環境部環境防災システムG
       :小林

目 的

  1. 活動報告
    1. 高橋農学博士
    2. 村上教授
    3. 竹門准教授
    4. J Power
  2. 国土交通省中部地方整備局浜松河川国道事務所調査第一課長 吉田光則さまより
  3. その他(次回開催について)
  4. 造成地現地確認

内 容

高橋勇夫

  • 2014年におけるアユの遡上状況について、遡上時期、年単位の平均採集量の推移、採取時期による体調及び孵化日の推移の報告が行われた。
  • 海での生存率が何年かに一度良くなることが、遡上量回復のきっかけになっているのではという考えが示された。
  • 2014年の流下仔魚量について、11月11日〜12日にかけての調査の結果、18時、19時に650〜720匹、20時に450匹ほどの仔魚が採捕できたとの報告が、漁協からなされた。

村上哲生

  • 報告書(案)の提出は、竹門准教授は2月中旬〜下旬を、竹門准教授以外は1月下旬を目指すこととなった。
  • 全体のまとめ方としては、一度、各人が担当分をまとめ、持ち寄って、その後に全体でまとめることとなった。

竹門康弘

  • 産卵場造成に係る堤防造成工事について、工事の現状、造成後の調査計画、来年度実施する場合の課題の報告がなされた。
  • 河川管理課に対し、堤防保護のために河川内にテトラを設置する際は、今回造成した堤防の様に、水勢に逆らう様にテトラを設置して頂きたいとの要望がなされた。

喜多村雄一

  • 佐久間貯水池では低濁度が続いており、11月21日から河川維持流量の試験放流を始めるとの報告がなされた。
  • 乱流構造調査により判明した、水温・濁度・クロロフィル・shearの湖内での特徴が示された。
  • 置土の流下状況解析によって、一回の出水で約1.5km置土が動くことが分かったとの報告がなされた。
  • 1996年から2012年までのデータ、2007年から2012年までのデータに流下仔魚量・遡上量を加えたデータによる環境要因分析の結果が報告された。
  • 1996年から2012年までの各年を2つのグループに分け、判別分析を行った結果が報告された。
  • 天竜川の漁獲量のデータについて、2006年から遊漁による漁獲量が数値から抜かれているため、使うに当たっては気を付けなければならないとの指摘が竹門准教授よりなされた。

国土交通省:吉田課長

  • 天竜川においては台風18号の被害はなかったとの報告がなされた。